Art Inspirations

素人作家のメモ箱

アートと活字を愛するアマチュア作家が運営するブログ。

ジャンルを超えて、広義の「アート」から得た様々なインスピレーションやアイデアを文章で表現していきます。
絵画、彫刻、インスタレーション、音楽、ダンス、デザイン、ファッション、建築などなど。





インスタレーション

WIREDカンファレンスと「私たちのエコロジー」展|AI時代の"アートとは何か"を考える

随分前のことになるが、昨年12月、雑誌「WIRED」が主催するカンファレンスに参加した。 wired.jp 終日イベントのうち午後は「Sci-Fiプロトタイピング」ワークショップの方に参加していたので、その間聞き逃したトークセッションを、今更ながら少しずつアーカ…

ワールド・クラスルーム―現代アートの国語・算数・理科・社会|大人にアートが必要な理由

私が好きな美術館トップ3の中に入る美術館のひとつが、森美術館。 常設展示を持たず、企画展に特化した美術館としてはさすがというべきか、毎回企画展がものすごく面白い! 特に、現代アートや建築に強い印象があって、私の好みドンピシャの美術館なのだ。 …

鈴木昭男―道草のすすめ|「佇む」という感性のチューニング

環境音に「耳を澄ませる」ということを、あまりしなくなった。 外を出歩くときは、できるだけ外界からのストレスをシャットアウトするために、耳にイヤホンを押し込み、視界はスマホのスクリーンの世界に潜ったまま、目的地まで、まっすぐ足早に歩く。 満員…

オラファー・エリアソン―ときに川は橋となる|知覚できない世界の美を予感するということ

なんだか、ここ数年、人類という種の存在を見つめ直すターニングポイントの上に立っているような、ただならぬ雰囲気を感じる。 少し前、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』がベストセラーになった。 最近は、サステナビリティを意識した企業の取…

カタストロフと美術のちから展|わたしたちがアートでできること

アートで、私たちは何ができるか。戦争、テロリズム、天災、人種差別、性差別、ヘイトクライム、経済格差・・・9.11に代表される同時多発テロ事件、そして3.11を経て、社会の変容の只中にある今の時代のなかで、つくるということ、表現するということ。それ…

草間彌生―わが永遠の魂|「生」の根源を描く前衛美術

草間彌生展に行ってきた。 予想以上に、面白かった。 草間彌生という人間の根源を見たような、サブタイトル通りの「魂」の展覧会だった。 まず、展示室に入ると、巨大なオブジェと壁一面の極彩色の連作に度肝を抜かれる。 まさに草間彌生。 のっけから彼女の…

『江戸富士』と都心の桜

推敲も終わり、長編をついに完成させてから途端に気が抜けて、サボっていたらいつの間にか4月になってしまった。 桜も満開。 ということで、先日、友人と六本木に夜桜を見に行った。 桜を見てお酒でもひっかけて、屋内のレストランでのんびり食事でもしよう…