Art Inspirations

素人作家のメモ箱

アートと活字を愛するアマチュア作家が運営するブログ。

ジャンルを超えて、広義の「アート」から得た様々なインスピレーションやアイデアを文章で表現していきます。
絵画、彫刻、インスタレーション、音楽、ダンス、デザイン、ファッション、建築などなど。





2020-01-01から1年間の記事一覧

宮島達男 クロニクル 1995−2020|数字はアートになり得るか?

目次 数字はアートか? 宮島作品との出会い:森美術館「カタストロフと美術のちから」展 再会:東京都現代美術館 コレクション展 宮島作品が現代人を魅了する理由:千葉市美術館「宮島達男 クロニクル 1995-2020」 数字とは何か? 【参考】森美術館「STARS展…

鈴木昭男―道草のすすめ|「佇む」という感性のチューニング

環境音に「耳を澄ませる」ということを、あまりしなくなった。 外を出歩くときは、できるだけ外界からのストレスをシャットアウトするために、耳にイヤホンを押し込み、視界はスマホのスクリーンの世界に潜ったまま、目的地まで、まっすぐ足早に歩く。 満員…

オラファー・エリアソン―ときに川は橋となる|知覚できない世界の美を予感するということ

なんだか、ここ数年、人類という種の存在を見つめ直すターニングポイントの上に立っているような、ただならぬ雰囲気を感じる。 少し前、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』がベストセラーになった。 最近は、サステナビリティを意識した企業の取…

シュルレアリスムと絵画|思考に風景は必要か?

ダリ、マグリット、タンギー・・・しばしばシュルレアリスム絵画として分類される画家たちの絵を見ていると、思うことがある。 それは、私たちが思考するとき、そこには果たしてどんな「風景」が広がっているのか?ということだ。 そもそも、思考や精神とい…

未来と芸術展|無機物が有機物化した世界、人類はどこへいくのか

六本木の森美術館で開催されている「未来と芸術展」へ行ってきた。 www.mori.art.museum 2018年に開催された「建築の日本展」とも通じる部分もあり、森美術館の集大成のようにも感じられる企画展だった。 特に、人の暮らしや文化を形作る都市・建築の可能性…