Art Inspirations

素人作家のメモ箱

アートと活字を愛するアマチュア作家が運営するブログ。

ジャンルを超えて、広義の「アート」から得た様々なインスピレーションやアイデアを文章で表現していきます。
絵画、彫刻、インスタレーション、音楽、ダンス、デザイン、ファッション、建築などなど。





クリエイティビティ

WIREDカンファレンスと「私たちのエコロジー」展|AI時代の"アートとは何か"を考える

随分前のことになるが、昨年12月、雑誌「WIRED」が主催するカンファレンスに参加した。 wired.jp 終日イベントのうち午後は「Sci-Fiプロトタイピング」ワークショップの方に参加していたので、その間聞き逃したトークセッションを、今更ながら少しずつアーカ…

土地の風景を糧にする|田舎と都会で、創作について考えたこと

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。 本年もゆるゆると更新してまいりますので、引き続きよろしくお願い致します! *** さて、年末年始は、数年ぶりに田舎に帰り、懐かしい風景と変わらない友人たちに心癒された連休だった。 故郷の何気な…

迷子の特権|美を見つける歩き方 in 京都

自慢ではないが、私はかなりの方向音痴だ。 入り組んだ道になると一体自分がどこから来たのかすぐに分からなくなるし、「こっちかな?」とあてずっぽうで歩くと、だいたい目的地とは逆の方角に歩き出している。 だから街を歩くときは、GoogleMapがないとどこ…

物語の在庫|日常に生じた「溝」をキャッチする

『表現のたね』という本を読んだ。 作家でありミュージシャンでもあり、自称”日常編集家”だというアサダワタルさんの著書である。 この本を買ったのはもう二ヶ月以上も前で、ブックイベントに初めて足を運び、本屋さんとの楽しい会話につられてついつい買っ…

矛盾と越境|芸術の臨界点をどう超えるか

最近、芸術と言われるものが、総じて頭打ちになっているような気がしてならない。 専門家ではないのでこれは個人的な感覚に過ぎないのだけれど、それぞれの芸術の在り方や定義、あるいはそれぞれの「枠」に納まってきたものが、飽和状態になっている、という…

文字だけの世界に回帰する

現代は、特に東京という街は、情報がとにかく多い。 人も、文字も、デザインや絵や音楽も、いたるところに充満していて、それはつまりインスピレーションが山ほど湧くということでもある。 否が応でも毎日たくさんのインプットをしているのだから、書きたい…

芸術脳とロジカル脳|感性だけではつくれないもの

実はわたくし、特技は文章を書くことだけれども、本当は絵を描くことに憧れています。 しかも、アートが好きなくせに、本業は全然関係のないシステムエンジニアをやっています。 こんな支離滅裂な人間なので、時々自分の「できること」「したいこと」「向い…

生活空間がもたらす情報と思考のバランス

このGWで人の家にお邪魔する機会が何度かあり、ふと自分の部屋を見回したら、やたら情報が多いことに気が付いた。 私は元々部屋づくりが好きなたちで、しょっちゅう模様替えをしてインテリアコーディネートの真似事をしては、ああでもないこうでもないと理…

ラヴェル「ボレロ」の高度な物語性

実はかねてから、ボレロのような小説を書いてみたいものだと密かに思っている。 ボレロというのは、フランスの作曲家ラヴェルが作曲したバレエ音楽のことだ。 タイトルを知らなかった人も、聞けば一発で分かると思う。 ということで、この記事は、是非ともボ…