昔から、本を読むのも書くのも好きだ。
それと同じくらい、アートも大好きだ。
絵画や彫刻、インスタレーション、音楽、ダンス、デザイン、ファッション、建築に至るまで、”Artistic”と表現でき得るものなら何でもワクワクしてしまう。
私はもの書きという領域で試行錯誤している人間ではあるのだけれど、創作欲の源泉はむしろ本や文章そのものではなく、広義の「アート」であるように思う。
多彩な色や音が創出する世界観、視覚的な衝撃、思考を飛び越えるような予想外の五感体験、躍動と沈黙、感情が揺さぶられるざわざわとした感覚。
アートに対面するときのそういう多次元的な空気感が大好きで、どうにかして伝えたい。しかし残念ながら私は書くことしか能がない。だから仕方なく書く。
到底絵画や映画のようには表現しきれなくて毎回嫌になるけれども、やっぱり書かずにはいられない。見る。書く。見る。また懲りずに書く。
そういうふうに書き続けてきたような気がする。
だからふと、いっそシンプルに、アートを文章で伝えること自体を楽しめばいいじゃないかと思い至った。
これまで躍起になって小説という大作を仕上げることばかりに目がいっていたが、プロでもないのにそれでは不毛だし自分も辛い。
そんな難しいことは考えず、できることからやろう。
自分個人の中に閉じ込めていたアイデアやインスピレーションを、オープンにしてみるだけでいいじゃないか。
と、そんなわけで。
本ブログは、いわば素人作家の頭ん中、つまりは「ネタ帳」です。
ジャンルを超えて、尊敬してやまない創作者の方々とシェアできることを夢見つつ、「アートとしての文学」を広く模索していく鍛錬場にできたらと思っています。
拙い文章ではありますが、楽しんで頂けますと幸いです。